【図鑑No.10】
- 2014/12/05
- 19:59
【図鑑No.10】
名前:キャラメル伯爵
性別:男
身長:168cm
タイプ:貴族
特徴:優雅なひととき
説明:
世界中のキャラメルを食べた男。
彼に爵位を与え、キャラメルの名を冠したのはスイーツ国王である。
「キャラメルの全てを知るものにふさわしい名と名誉を。」
スイーツ国王が彼に爵位を与える際のセリフである。
このセリフはスイーツ国立森林公園にあるキャラメル伯爵像にも刻まれていることでも有名。
生前の彼は、貧困地域にキャラメルを配ることを生業とし、
地位や性別、年代を問わず彼を慕うものは多かった。
ひとつのキャラメルでひとりの人間を救い、
ふたつのキャラメルで街を救い、
みっつのキャラメルで世界を救う。
彼がよく自分の子供に言い聞かせていた言葉である。
彼の死後、この言葉が何を意味していたのか真意は不明であるが、
少なからず彼は国民から愛され、少なからず複数の人間を救っていたことは事実である。
錬糖術を行う伯爵の絵
錬糖術とは、糖分から様々な物質を作る術である。
これまで錬金術が主流だったが、彼が錬糖術を実用レベルまで普及させた。
錬糖術は今でもスイーツ王国の中で広く用いられている。
生い立ち:
彼は王国内乱時代に生まれ、近隣自治を勤める富裕層メルの子であるキャラメリーゼと親しくしていたが、
内乱が大きくなるとメル一族が遠くの国へ逃れたことで、離れ離れになる。
いずれ内乱は終結したが、メル一族は戻らなかった。
彼もまた大人になり、国境警備の任を国から与えられ昔のことは忘れかけていた。
彼の仕事は国外からの物資の調達、審査が主。
ごくまれに不届者が密入国を試みることがあっても平和な任であった。
仕事柄、彼のもとには世界中の名品や噂話が毎日のように届いた。
彼の趣味は世界中のキャラメルを集め食すること、また、キャラメルによる錬糖術の研究である。
入国審査のために国境の街シュガに宿泊する商人達とは顔馴染みであり、訪れる商人は珍しいキャラメルを彼に渡す。
たまにキャラメルと引き換えに税を軽くするよう言う商人がいるが、仕事とプライベートは別である。
ある日、東の某国からの入国者リストが彼の元に届く。
珍しいことではない。いつものように怪しいものがいないかリストをチェックする。
驚いた。
リストの中にはもう会うことはないと、いや、亡くなったとすら思っていた懐かしい名前があった。
Caramelize Mell
間違いない。彼女だ。
入国の目的は帰郷とある。
まさかこの国に帰ってくる日が来ようとは。
彼は彼女の入国日に合わせて休暇を取得し、
彼女と同じく王都へ向かう準備を整えた。
そして、彼女が帰ってくる日の前日に王都に着いた彼は
錬糖術でキャラメルをある物へと変えた。
翌朝、彼女が乗る予定の馬車を確認し、彼女の元へ急ぐ。
馬車から降りる若い女性。間違いない彼女だ。
「会えてよかった。キャラメリーゼ。」
驚き、涙を浮かべるキャラメリーゼ。
そして彼は手のひらからキャラメルでできた薔薇を差出した。
永遠の愛の始まりである。
あの日、キャラメリーゼは両親と東の某国にいる親族を頼って亡命し平和に暮らしていたが、
両親の死を機にして、母国へ戻ろうと決心したそうだ。
彼とキャラメリーゼはすぐに婚約し、王都に住まいを設けた。
そうして数年、錬糖術の研究が実を結び、爵位を賜る。
平和で優雅な彼らはやがて二人の天使を授かることになる。
そんな甘い人生こそ、彼にお似合いなのだ。
名前:キャラメル伯爵
性別:男
身長:168cm
タイプ:貴族
特徴:優雅なひととき
説明:
世界中のキャラメルを食べた男。
彼に爵位を与え、キャラメルの名を冠したのはスイーツ国王である。
「キャラメルの全てを知るものにふさわしい名と名誉を。」
スイーツ国王が彼に爵位を与える際のセリフである。
このセリフはスイーツ国立森林公園にあるキャラメル伯爵像にも刻まれていることでも有名。
生前の彼は、貧困地域にキャラメルを配ることを生業とし、
地位や性別、年代を問わず彼を慕うものは多かった。
ひとつのキャラメルでひとりの人間を救い、
ふたつのキャラメルで街を救い、
みっつのキャラメルで世界を救う。
彼がよく自分の子供に言い聞かせていた言葉である。
彼の死後、この言葉が何を意味していたのか真意は不明であるが、
少なからず彼は国民から愛され、少なからず複数の人間を救っていたことは事実である。
錬糖術を行う伯爵の絵
錬糖術とは、糖分から様々な物質を作る術である。
これまで錬金術が主流だったが、彼が錬糖術を実用レベルまで普及させた。
錬糖術は今でもスイーツ王国の中で広く用いられている。
生い立ち:
彼は王国内乱時代に生まれ、近隣自治を勤める富裕層メルの子であるキャラメリーゼと親しくしていたが、
内乱が大きくなるとメル一族が遠くの国へ逃れたことで、離れ離れになる。
いずれ内乱は終結したが、メル一族は戻らなかった。
彼もまた大人になり、国境警備の任を国から与えられ昔のことは忘れかけていた。
彼の仕事は国外からの物資の調達、審査が主。
ごくまれに不届者が密入国を試みることがあっても平和な任であった。
仕事柄、彼のもとには世界中の名品や噂話が毎日のように届いた。
彼の趣味は世界中のキャラメルを集め食すること、また、キャラメルによる錬糖術の研究である。
入国審査のために国境の街シュガに宿泊する商人達とは顔馴染みであり、訪れる商人は珍しいキャラメルを彼に渡す。
たまにキャラメルと引き換えに税を軽くするよう言う商人がいるが、仕事とプライベートは別である。
ある日、東の某国からの入国者リストが彼の元に届く。
珍しいことではない。いつものように怪しいものがいないかリストをチェックする。
驚いた。
リストの中にはもう会うことはないと、いや、亡くなったとすら思っていた懐かしい名前があった。
Caramelize Mell
間違いない。彼女だ。
入国の目的は帰郷とある。
まさかこの国に帰ってくる日が来ようとは。
彼は彼女の入国日に合わせて休暇を取得し、
彼女と同じく王都へ向かう準備を整えた。
そして、彼女が帰ってくる日の前日に王都に着いた彼は
錬糖術でキャラメルをある物へと変えた。
翌朝、彼女が乗る予定の馬車を確認し、彼女の元へ急ぐ。
馬車から降りる若い女性。間違いない彼女だ。
「会えてよかった。キャラメリーゼ。」
驚き、涙を浮かべるキャラメリーゼ。
そして彼は手のひらからキャラメルでできた薔薇を差出した。
永遠の愛の始まりである。
あの日、キャラメリーゼは両親と東の某国にいる親族を頼って亡命し平和に暮らしていたが、
両親の死を機にして、母国へ戻ろうと決心したそうだ。
彼とキャラメリーゼはすぐに婚約し、王都に住まいを設けた。
そうして数年、錬糖術の研究が実を結び、爵位を賜る。
平和で優雅な彼らはやがて二人の天使を授かることになる。
そんな甘い人生こそ、彼にお似合いなのだ。