しろくま
- 2015/04/28
- 01:38
どうも。ぷにちんです。
最近札幌も暖かくなってきましたね。
人間もやはり動物なので、暖かくなってくると活動的になります。
ぷにちんも冬の間に蓄えた脂肪をここいらで燃焼しなければなりません。
という訳で先日のお休みに北海道の定番、円山動物園に行って参りました。
先日しろくまの赤ちゃんが産まれて、一般公開をされ始めたという事なのでそちらも楽しみです。
ちなみに円山といえば札幌でもセレブな方々が沢山住んでいる地域です。
普通の人なら円山に散歩がてらオシャレなカフェでランチをしてゆったりと歩くと思いますが
ぷにちんはカフェなんて行きません。
だって高いじゃん。
喉が乾いたなら、自販機で売っている500mlで100円のジュースを買いますよ。
なので円山公園駅についたら円山テラス?だかっていう名前だけはセレブっぽい、
地下鉄駅直結のスーパーでパンと焼きとり、おいなりさんを買って食べながら歩いて動物園を目指します。
少し歩くと北海道神宮があったので、用事は無いですが散策していきます。
もうすぐお花見が始まるからか、いくつかクレープやフレンチドッグの屋台が設営の準備をしていました。
3本目の焼き鳥を食べながら神宮の敷地を出ようとした頃でしょうか。
カラスが急接近してきます。
ぷにちんの顔スレスレまで近づいてきて、近くに止まります。
カラスの作戦としては直接人間を襲うのはリスキーなので、ビビらせて食べ物を落とさせよう。という訳です。
普通の人ならばそそくさと食べ物をしまってしまうと思うのですが、ぷにちんは変な所でひねくれています。
ぷにちん 「ここで食べ物をしまったら、俺はカラスに屈したことになる。人間としてそれだけはダメだ。」
既に人間として終わっているのですが、妙な所で無駄なプライドが働きます。
しかもコチラもか弱い女性では無くて、屈強な男。
カラスも初撃に失敗した時点で攻撃を諦めるだろう・・・。
虎ならば奇襲が失敗した時点で諦めるしな。
何かの本で仕入れたにわか虎知識をひけらかして、カラスの事を過小評価していたのですが
高級住宅地のカラスは脅せば肉を落とすセレブばかり相手にしているからか執拗に攻撃を仕掛けてきます。
お前はツバメか!と言わんばかりに何度も近距離で翻り、襲撃ですよ。
しかも数が増える増える。
あのコンビネーションは初代プレイステーションのバイオハザードに出てきた、
ハンターの連携攻撃を彷彿とさせられました。
流石のぷにちんもこれはたまりません。
先程までの安いプライドは捨てて、そそくさと焼き鳥をしまいます。
次の襲撃に備えて足元の砂利を手にしますが、
食べ物を持っていないぷにちんには興味が無いようで二度と襲ってきませんでした。
もし動物と触れ合いたい!と思った読者の方は、是非焼き鳥を手にして神宮に行くことをオススメします。
きっと日常では味わえない、スリリングな体験が出来るはずです。
その後は大した盛り上がりも無く、無事に動物園に到着しました。
出発が少し遅かった事もあって、到着したのは2時30分頃でした。
入口に張り紙がありまして、しろくまの赤ちゃんはストレスなどを考えて3時までしか公開しないとの事。
普段だったら行き慣れた正門からのルートしか辿らないぷにちんですが、赤ちゃんが見たいので
途中の動物を無視して、早速しろくまゾーンへ向かいます。
そしてしろくまゾーンへ辿り着いたのですが、もの凄い人だかりです。
高そうな望遠レンズのついたカメラを持った人々が一心不乱にパシャパシャしています。
ですが、ぷにちんのいるところからはグデーっとしたお母さんクマしか見えません。
どこにいるのか探していたらどうやら赤ちゃんクマは下の方で一人でいる様子。
少し場所を変えましたら、下で水を飲んでいるところが見えました。
コロコロしていて可愛かったです。
少ししたら母クマの元へ行ってじゃれてて凄い可愛かったです。
周りのお客さんも赤ちゃんクマが動くたびに歓声が沸いていました。
お母さんクマとじゃれる赤ちゃん。
お母さんクマも可愛いのですが、赤ちゃんはヨタヨタ歩いたり、
時々近づいてくるカラスに興味津々で走っていったりで何をしても可愛いです。
ちなみに円山動物園の母しろくまは飼育下では難しいと言われる、
出産を6度ほど行っているというとても貴重な存在です。
きっとこれも円山動物園のスタッフのレベルが高いからでしょう。
そうこうして赤ちゃんを見ていたらあっという間に3時になってしまいました。
上の画像で見える左側の扉が開いて、カメラ小僧に撮られる事に疲れたお母さんクマは
そそくさと中に入っていきます。
しかし赤ちゃんクマはまだ遊び足りないのか、全然入ろうとしません。
お母さんクマも早く戻ってきなさい!と言わんばかりに何度も出てきますが
赤ちゃんクマはカラスと遊びたいらしく、全然中に入りません。
その後3時15分位まで見ていたのですが、これ以上見ていると他の動物を見る時間が無くなるので
残念ながら今日のしろくま観察はここまでにして、その場を離れます。
普段の入口からのゴールデンルートで進めなくなったので、仕方なくココから海獣ゾーンへ行きます。
セイウチやらアザラシが居る所ですね。
ちなみにいつの間にかセイウチも居なくなってしまってたんですね・・・。
しかし今日も子供が大好き、アザラシはいました。
その日も何人かの子供がアザラシを見ていました。
気持ちよさそうにお腹を上にして背泳ぎをして、息継ぎの時だけ向きを変えて頭を水から出しています。
ボケーっとアザラシを見ていたら、また小さな女の子がやってきました。
恐らく幼稚園の年長さんか小学1年生位でしょう。
女の子 「可愛い~お父さん、あれ何?」
まだアザラシを知らないのでしょう。
少し遅れて歩いてきた、年の頃は30代半ば位の身なりの良いお父さんがやってきます。
ぷにちんは30代で独身。小汚い格好をしていてカラスに襲われる。
かたやオシャレな服を着て、子連れで動物園・・・。
この違いはなんなんでしょうか?
ちょっと腹が立ちました。突風でも吹いてこのお父さんがアザラシの水の中に落ちないか祈っていました。
オシャレ父さんはアザラシを訝しげに見ています。
非常に悩んだ末に父の口から出た言葉が
父 「なんだろう・・・。ラッコかな?」 でした。
もうね、ぷにちん大変失礼ですが、爆笑しそうになりました。
これが子供をからかうために
「なんだろうね~。ラッコさんかなぁ~(笑)?」
って感じなら微笑ましいなぁ~となりますが、ガチで考えた末に絞り出したように言ったのが上記セリフです。
子供も 「ラッコかぁ。」 と本当に信じています。
これはこの子のためにいけないと思いまして、ぷにちんが少し大きめの声で
ぷにちん 「いやぁ~アザラシ可愛いなぁ。」 とフォローを入れますが、全く聞こえていないようです。
きっとこのお父さんがアザラシを知らなかったのには深い理由があるはずです。
==============================================================
彼はとても裕福な家庭で育ちました。
きっと料理は毎日シェフが作ってくれたのでしょう。
大きな家に沢山のメイド、バラが咲き乱れる庭園があり、噴水もあったことでしょう。
しかしその食卓には彼が一人きり・・・。
そんな幼少期を過ごしたにちがいありません。
そして勿論彼には友達が居なかった・・・。
唯一の友達はお父さんの書斎にあった数々の本でした。
世界の歴史から芸術、政治経済に動植物図鑑。
ありとあらゆるジャンルの書物がそこにはありました。
勿論大人向けの本ばかりでしたので、挿絵や写真といったものはとても少ない物ばかりです。
貿易の仕事をしている父、海外でホテルを経営している母。
親と会えるのが年に数度の少年は、来る日も来る日も読書に明け暮れました。
そこで蓄えられた知識は学業で役立ち、学科ごとに専属でついた家庭教師のおかげもあって
一流大学に行き、一流の企業に勤めます。
そんな彼もいつしか誰かの父になり、今日動物園に初めて来ました。
そして初めてアザラシを見たのです。
子供が自分に尋ねてきます。
子供 「父よ、あの動物は何か?」
今までどんな質問にも完璧な答えを出してきた彼。
蓄えている脳の中の数々の情報と目の前の動物を照合します。
体毛がある。 ➡魚類ではない。
おや、お腹にお臍があるぞ。 ➡哺乳類だ。
背泳ぎをしている。 ➡ラッコだ!
きっとこのように理論的に導き出した結果が先ほどの父のセリフだったのです。
==============================================================
先ほどまで幸せに見えていた彼ですが、その過去を考えると不憫でたまらなくなりました。
お父さんがいつしか、その答えの過ちに気づいてくれることを祈るばかりです。
まぁ上で書いたストーリーのような事は無いと思うのですが、
その位特別な事情が無いと流石にアザラシを知らない、ってことはないと思うんですよ。
お父さん。もしこのブログを読んでいたら、真実を教えて下さい。
コメント待ってます。
その後、お父さんの ”ラッコかな?”
が気に入ってしまったぷにちんは、どの動物を見ても 「ラッコかな?」 を一人で連発していました。
ちなみに最近の円山動物園は凄いですよね。
ぷにちんはまだ旭山動物園には行ったことが無いのですが、
円山動物円もお客さんが楽しめるだけでなく動物たちも快適に過ごせるように、
その展示方法に趣向を凝らしています。
今まではジャンル毎に配置されていた動物たちがその生態系ごとにエリア分けされて
展示されるようになっているのです。
バクなどがいる熱帯雨林館や、ユキヒョウなどがいる高山ゾーン。
そして今はアフリカゾーンなるものを建設中でした。
女子が大好き、ユキヒョウ。
常に動いているので、上手くカメラで捉えられません。
数年前に円山動物円の象が亡くなりまして、今北海道では象を見れる施設が無いとの事です。
ぜひアフリカゾーンが出来上がった時には象さんに戻って来て欲しいものです。
その後、閉館時間まで沢山の動物を堪能しまして、動物園を後にします。
ちなみにぷにちんはラクダやビーバー。以前あった植物園が大好きだったのですが、
今はそれらも居なくなったり、建物の老朽化などで取り壊しにくなってしまいましてとても残念です。
今の爬虫類館はとても綺麗なのですが、
以前の薄暗い雰囲気の爬虫類館が大好きだったのでそれも少し寂しいです。
ちょっとノスタルジックになりながら、また神宮の敷地内を歩いて駅に向かいます。
そうしましたら、来る時は気づかなかったのですが、とても綺麗に少しだけ桜が咲いていたのです。
先ほどのしろくま程ではないですが、何人かの写真愛好家のような方が
思い思いのカットで写真を撮っています。
あ~北海度の桜はこれからか・・・。
と思いながら、少し進みましたら。大きな石碑が立っていました。
何だろうと思い見てみたら
「梅林碑」
って書いてました。
ちょっと言い訳させてください。
まず梅と桜って結構見分けずらいと思うんですよ。
梅林の参考画像
ラッコとアザラシは全然違いますけどね。
実はぷにちんも寂しい幼少期を過ごして、梅と桜の実物を見たことが無かったので許してください。
動物園は人間が動物を見る娯楽施設の様に考えられがちですが、
実は希少な動物を飼育、繁殖させその種を絶やさない。という事に貢献しているとても大事な施設なのです。
これからも動物たちの愛くるしい仕草で私たちの日々の疲れを癒し、そして長く生きてくれるように願うばかりです。
人間には好かれないので、年々動物が好きになっていくぷにちんでした。
最近札幌も暖かくなってきましたね。
人間もやはり動物なので、暖かくなってくると活動的になります。
ぷにちんも冬の間に蓄えた脂肪をここいらで燃焼しなければなりません。
という訳で先日のお休みに北海道の定番、円山動物園に行って参りました。
先日しろくまの赤ちゃんが産まれて、一般公開をされ始めたという事なのでそちらも楽しみです。
ちなみに円山といえば札幌でもセレブな方々が沢山住んでいる地域です。
普通の人なら円山に散歩がてらオシャレなカフェでランチをしてゆったりと歩くと思いますが
ぷにちんはカフェなんて行きません。
だって高いじゃん。
喉が乾いたなら、自販機で売っている500mlで100円のジュースを買いますよ。
なので円山公園駅についたら円山テラス?だかっていう名前だけはセレブっぽい、
地下鉄駅直結のスーパーでパンと焼きとり、おいなりさんを買って食べながら歩いて動物園を目指します。
少し歩くと北海道神宮があったので、用事は無いですが散策していきます。
もうすぐお花見が始まるからか、いくつかクレープやフレンチドッグの屋台が設営の準備をしていました。
3本目の焼き鳥を食べながら神宮の敷地を出ようとした頃でしょうか。
カラスが急接近してきます。
ぷにちんの顔スレスレまで近づいてきて、近くに止まります。
カラスの作戦としては直接人間を襲うのはリスキーなので、ビビらせて食べ物を落とさせよう。という訳です。
普通の人ならばそそくさと食べ物をしまってしまうと思うのですが、ぷにちんは変な所でひねくれています。
ぷにちん 「ここで食べ物をしまったら、俺はカラスに屈したことになる。人間としてそれだけはダメだ。」
既に人間として終わっているのですが、妙な所で無駄なプライドが働きます。
しかもコチラもか弱い女性では無くて、屈強な男。
カラスも初撃に失敗した時点で攻撃を諦めるだろう・・・。
虎ならば奇襲が失敗した時点で諦めるしな。
何かの本で仕入れたにわか虎知識をひけらかして、カラスの事を過小評価していたのですが
高級住宅地のカラスは脅せば肉を落とすセレブばかり相手にしているからか執拗に攻撃を仕掛けてきます。
お前はツバメか!と言わんばかりに何度も近距離で翻り、襲撃ですよ。
しかも数が増える増える。
あのコンビネーションは初代プレイステーションのバイオハザードに出てきた、
ハンターの連携攻撃を彷彿とさせられました。
流石のぷにちんもこれはたまりません。
先程までの安いプライドは捨てて、そそくさと焼き鳥をしまいます。
次の襲撃に備えて足元の砂利を手にしますが、
食べ物を持っていないぷにちんには興味が無いようで二度と襲ってきませんでした。
もし動物と触れ合いたい!と思った読者の方は、是非焼き鳥を手にして神宮に行くことをオススメします。
きっと日常では味わえない、スリリングな体験が出来るはずです。
その後は大した盛り上がりも無く、無事に動物園に到着しました。
出発が少し遅かった事もあって、到着したのは2時30分頃でした。
入口に張り紙がありまして、しろくまの赤ちゃんはストレスなどを考えて3時までしか公開しないとの事。
普段だったら行き慣れた正門からのルートしか辿らないぷにちんですが、赤ちゃんが見たいので
途中の動物を無視して、早速しろくまゾーンへ向かいます。
そしてしろくまゾーンへ辿り着いたのですが、もの凄い人だかりです。
高そうな望遠レンズのついたカメラを持った人々が一心不乱にパシャパシャしています。
ですが、ぷにちんのいるところからはグデーっとしたお母さんクマしか見えません。
どこにいるのか探していたらどうやら赤ちゃんクマは下の方で一人でいる様子。
少し場所を変えましたら、下で水を飲んでいるところが見えました。
コロコロしていて可愛かったです。
少ししたら母クマの元へ行ってじゃれてて凄い可愛かったです。
周りのお客さんも赤ちゃんクマが動くたびに歓声が沸いていました。
お母さんクマとじゃれる赤ちゃん。
お母さんクマも可愛いのですが、赤ちゃんはヨタヨタ歩いたり、
時々近づいてくるカラスに興味津々で走っていったりで何をしても可愛いです。
ちなみに円山動物園の母しろくまは飼育下では難しいと言われる、
出産を6度ほど行っているというとても貴重な存在です。
きっとこれも円山動物園のスタッフのレベルが高いからでしょう。
そうこうして赤ちゃんを見ていたらあっという間に3時になってしまいました。
上の画像で見える左側の扉が開いて、カメラ小僧に撮られる事に疲れたお母さんクマは
そそくさと中に入っていきます。
しかし赤ちゃんクマはまだ遊び足りないのか、全然入ろうとしません。
お母さんクマも早く戻ってきなさい!と言わんばかりに何度も出てきますが
赤ちゃんクマはカラスと遊びたいらしく、全然中に入りません。
その後3時15分位まで見ていたのですが、これ以上見ていると他の動物を見る時間が無くなるので
残念ながら今日のしろくま観察はここまでにして、その場を離れます。
普段の入口からのゴールデンルートで進めなくなったので、仕方なくココから海獣ゾーンへ行きます。
セイウチやらアザラシが居る所ですね。
ちなみにいつの間にかセイウチも居なくなってしまってたんですね・・・。
しかし今日も子供が大好き、アザラシはいました。
その日も何人かの子供がアザラシを見ていました。
気持ちよさそうにお腹を上にして背泳ぎをして、息継ぎの時だけ向きを変えて頭を水から出しています。
ボケーっとアザラシを見ていたら、また小さな女の子がやってきました。
恐らく幼稚園の年長さんか小学1年生位でしょう。
女の子 「可愛い~お父さん、あれ何?」
まだアザラシを知らないのでしょう。
少し遅れて歩いてきた、年の頃は30代半ば位の身なりの良いお父さんがやってきます。
ぷにちんは30代で独身。小汚い格好をしていてカラスに襲われる。
かたやオシャレな服を着て、子連れで動物園・・・。
この違いはなんなんでしょうか?
ちょっと腹が立ちました。突風でも吹いてこのお父さんがアザラシの水の中に落ちないか祈っていました。
オシャレ父さんはアザラシを訝しげに見ています。
非常に悩んだ末に父の口から出た言葉が
父 「なんだろう・・・。ラッコかな?」 でした。
もうね、ぷにちん大変失礼ですが、爆笑しそうになりました。
これが子供をからかうために
「なんだろうね~。ラッコさんかなぁ~(笑)?」
って感じなら微笑ましいなぁ~となりますが、ガチで考えた末に絞り出したように言ったのが上記セリフです。
子供も 「ラッコかぁ。」 と本当に信じています。
これはこの子のためにいけないと思いまして、ぷにちんが少し大きめの声で
ぷにちん 「いやぁ~アザラシ可愛いなぁ。」 とフォローを入れますが、全く聞こえていないようです。
きっとこのお父さんがアザラシを知らなかったのには深い理由があるはずです。
==============================================================
彼はとても裕福な家庭で育ちました。
きっと料理は毎日シェフが作ってくれたのでしょう。
大きな家に沢山のメイド、バラが咲き乱れる庭園があり、噴水もあったことでしょう。
しかしその食卓には彼が一人きり・・・。
そんな幼少期を過ごしたにちがいありません。
そして勿論彼には友達が居なかった・・・。
唯一の友達はお父さんの書斎にあった数々の本でした。
世界の歴史から芸術、政治経済に動植物図鑑。
ありとあらゆるジャンルの書物がそこにはありました。
勿論大人向けの本ばかりでしたので、挿絵や写真といったものはとても少ない物ばかりです。
貿易の仕事をしている父、海外でホテルを経営している母。
親と会えるのが年に数度の少年は、来る日も来る日も読書に明け暮れました。
そこで蓄えられた知識は学業で役立ち、学科ごとに専属でついた家庭教師のおかげもあって
一流大学に行き、一流の企業に勤めます。
そんな彼もいつしか誰かの父になり、今日動物園に初めて来ました。
そして初めてアザラシを見たのです。
子供が自分に尋ねてきます。
子供 「父よ、あの動物は何か?」
今までどんな質問にも完璧な答えを出してきた彼。
蓄えている脳の中の数々の情報と目の前の動物を照合します。
体毛がある。 ➡魚類ではない。
おや、お腹にお臍があるぞ。 ➡哺乳類だ。
背泳ぎをしている。 ➡ラッコだ!
きっとこのように理論的に導き出した結果が先ほどの父のセリフだったのです。
==============================================================
先ほどまで幸せに見えていた彼ですが、その過去を考えると不憫でたまらなくなりました。
お父さんがいつしか、その答えの過ちに気づいてくれることを祈るばかりです。
まぁ上で書いたストーリーのような事は無いと思うのですが、
その位特別な事情が無いと流石にアザラシを知らない、ってことはないと思うんですよ。
お父さん。もしこのブログを読んでいたら、真実を教えて下さい。
コメント待ってます。
その後、お父さんの ”ラッコかな?”
が気に入ってしまったぷにちんは、どの動物を見ても 「ラッコかな?」 を一人で連発していました。
ちなみに最近の円山動物園は凄いですよね。
ぷにちんはまだ旭山動物園には行ったことが無いのですが、
円山動物円もお客さんが楽しめるだけでなく動物たちも快適に過ごせるように、
その展示方法に趣向を凝らしています。
今まではジャンル毎に配置されていた動物たちがその生態系ごとにエリア分けされて
展示されるようになっているのです。
バクなどがいる熱帯雨林館や、ユキヒョウなどがいる高山ゾーン。
そして今はアフリカゾーンなるものを建設中でした。
女子が大好き、ユキヒョウ。
常に動いているので、上手くカメラで捉えられません。
数年前に円山動物円の象が亡くなりまして、今北海道では象を見れる施設が無いとの事です。
ぜひアフリカゾーンが出来上がった時には象さんに戻って来て欲しいものです。
その後、閉館時間まで沢山の動物を堪能しまして、動物園を後にします。
ちなみにぷにちんはラクダやビーバー。以前あった植物園が大好きだったのですが、
今はそれらも居なくなったり、建物の老朽化などで取り壊しにくなってしまいましてとても残念です。
今の爬虫類館はとても綺麗なのですが、
以前の薄暗い雰囲気の爬虫類館が大好きだったのでそれも少し寂しいです。
ちょっとノスタルジックになりながら、また神宮の敷地内を歩いて駅に向かいます。
そうしましたら、来る時は気づかなかったのですが、とても綺麗に少しだけ桜が咲いていたのです。
先ほどのしろくま程ではないですが、何人かの写真愛好家のような方が
思い思いのカットで写真を撮っています。
あ~北海度の桜はこれからか・・・。
と思いながら、少し進みましたら。大きな石碑が立っていました。
何だろうと思い見てみたら
「梅林碑」
って書いてました。
ちょっと言い訳させてください。
まず梅と桜って結構見分けずらいと思うんですよ。
梅林の参考画像
ラッコとアザラシは全然違いますけどね。
実はぷにちんも寂しい幼少期を過ごして、梅と桜の実物を見たことが無かったので許してください。
動物園は人間が動物を見る娯楽施設の様に考えられがちですが、
実は希少な動物を飼育、繁殖させその種を絶やさない。という事に貢献しているとても大事な施設なのです。
これからも動物たちの愛くるしい仕草で私たちの日々の疲れを癒し、そして長く生きてくれるように願うばかりです。
人間には好かれないので、年々動物が好きになっていくぷにちんでした。