図鑑No.5
- 2014/10/05
- 00:49
【図鑑No.5】
名前:悲を背負う者
性別:男
身長:185cm
タイプ:浮浪/守護
特徴:悲しみの中に優しさあり
説明:
フードを被り繁華街を歩く姿がたびたび目撃される男。
彼の名前は誰も知らない。
彼の存在は複数の場所で目撃されており、日時、場所からそこに存在し得ない所にも姿を現す。
また、彼の姿はどこで会っても同じ姿をしており、決まって各地の繁華街に出現する。
繁華街に彼が現れる際、その街では事件または事故が発生している。
ただ、彼自身が犯人ということもなく、関連性は全くない。事実として言えるのは事件、事故の傍らで必ず彼の目撃証言があるということだけ。
そのため、一部のオカルトマニアや怪しい週刊誌では彼が災いを告げているのでは言うものもいる。
----------
真実:
彼は人間ではない。
数々の歴史の中で【悲しみ】を積み重ね、その念が具現化したものである。
繁華街のような人が行き交う地において、人の命に関わる問題が発生する場合、憎しみや怒りといった負の感情が留まるだけではなく、他に伝染する。こうなると我々人間が知らぬ内にストレスという形で襲い掛かる。
無意識下での盗み、放火、殺人。手の付けられない被害が静かに増長する。
この悲しみの波を沈めるために存在するのが彼である。
問題が発生した際、それを察知し彼が具現化する。
負の感情を吸収し繁華街を出、人知れぬ自然の中で吸収した感情を少しずつ放出し還元する。
こうすることで負の感情は大気と混ざり、中和される。悲しみの連鎖を断ち切るのだ。
浮浪者のような見た目から敬遠されがちだが、彼が一重に悲しみを背負うことで我々の日常が保たれているのだ。
我々は彼の存在と役割を認知し接することは決してないが、この図鑑を読んだ方は是非自分が今平和に生きていることに感謝してほしいと筆者は願う。
しかしながら、彼の行為は上記のように良いことばかりではない。
彼が自然に放つ負の感情は少なからずこの地球に影響を与えることになっている。
例えば、夜の樹海に近寄りがたい雰囲気があることや、山や森、海で自殺者が絶えないこと、これらは自然に放たれた負の感情が影響している可能性が高い。
ただ、彼の行いは被害を最小限にするために必要不可欠な行為であるのだ。
全てを救うことのできない事実もまた、彼が背負う悲しみなのかもしれない。
名前:悲を背負う者
性別:男
身長:185cm
タイプ:浮浪/守護
特徴:悲しみの中に優しさあり
説明:
フードを被り繁華街を歩く姿がたびたび目撃される男。
彼の名前は誰も知らない。
彼の存在は複数の場所で目撃されており、日時、場所からそこに存在し得ない所にも姿を現す。
また、彼の姿はどこで会っても同じ姿をしており、決まって各地の繁華街に出現する。
繁華街に彼が現れる際、その街では事件または事故が発生している。
ただ、彼自身が犯人ということもなく、関連性は全くない。事実として言えるのは事件、事故の傍らで必ず彼の目撃証言があるということだけ。
そのため、一部のオカルトマニアや怪しい週刊誌では彼が災いを告げているのでは言うものもいる。
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真実:
彼は人間ではない。
数々の歴史の中で【悲しみ】を積み重ね、その念が具現化したものである。
繁華街のような人が行き交う地において、人の命に関わる問題が発生する場合、憎しみや怒りといった負の感情が留まるだけではなく、他に伝染する。こうなると我々人間が知らぬ内にストレスという形で襲い掛かる。
無意識下での盗み、放火、殺人。手の付けられない被害が静かに増長する。
この悲しみの波を沈めるために存在するのが彼である。
問題が発生した際、それを察知し彼が具現化する。
負の感情を吸収し繁華街を出、人知れぬ自然の中で吸収した感情を少しずつ放出し還元する。
こうすることで負の感情は大気と混ざり、中和される。悲しみの連鎖を断ち切るのだ。
浮浪者のような見た目から敬遠されがちだが、彼が一重に悲しみを背負うことで我々の日常が保たれているのだ。
我々は彼の存在と役割を認知し接することは決してないが、この図鑑を読んだ方は是非自分が今平和に生きていることに感謝してほしいと筆者は願う。
しかしながら、彼の行為は上記のように良いことばかりではない。
彼が自然に放つ負の感情は少なからずこの地球に影響を与えることになっている。
例えば、夜の樹海に近寄りがたい雰囲気があることや、山や森、海で自殺者が絶えないこと、これらは自然に放たれた負の感情が影響している可能性が高い。
ただ、彼の行いは被害を最小限にするために必要不可欠な行為であるのだ。
全てを救うことのできない事実もまた、彼が背負う悲しみなのかもしれない。