図鑑 No.03
- 2014/09/25
- 02:35
【図鑑No.3】
名前:和尚
性別:男
身長:166cm
タイプ:最初の新世代
特徴:新世代の人類である
説明:
時は未来の地球。
資源の枯渇から数十年のときが過ぎた。
テクノロジーの進化は途絶え、同時に人類の繁栄は終わりを迎えた。
残り少ないエネルギーを巡り、争いは絶えない。
人類は耐え難い貧困により生活も精神も衰えていた。
場所は旧日本。
かつてのおもてなしの国。サムライの魂は消えた国。
今あるのは偽りの政治。貧困格差による差別が横行する。
そんな国で彼は山の中で小さなお寺の和尚をしていた。
少ない食事、厳しい修行。座して自然と対話する日々。
自然に触れることで地球-宇宙から力を借りることができる。
情報の流れてこない山の中で彼だけはこの国、この世界の未来を予知していた。
まもなく人類は限界に達する。終わりが始まる。
「――そろそろ山を降りるか」
山を降りた彼は見た旧日本は、負の感情であふれていた。
まず、彼は市長に会いに行く。地方政治は私利私欲であふれていた。
彼は教えを説いたが無駄だった。市長は地方自治の名の下に彼を殺そうとした。
自然を味方にした彼には銃は効かない。
致し方なく彼は市長を滅した。ひとつの業を背負った。
この国の根本から変えなければいけない。総理大臣に会うことにした。
ただ、総理には簡単に会えない。それに自分は市長を滅した犯罪者である。
彼は総理が一人になる瞬間を狙った。就寝時である。
就寝の一刻。総理の枕元に立ち、この国の発展、平和について問う。
総理は答える。この国は私の全てであり、全力で守ると。
彼は自然の力で真実を知る。総理の嘘は筒抜けであった。総理が自分の保身しか考えていないことは明白であった。
この国のトップも腐っているのか。彼は慈悲深い目で見つめながら総理を手に掛けた。
総理を手に掛けた彼に待ち受けるのは多数の警備。
しかし、彼は自然の力で壁を作り銃撃を全く寄せ付けない。
一時逃げきったは良いものの、S級指名手配され彼はこの国に居場所はなくなった。
「私は何も変えられなかった。むしろ、この国を悪化させたのかもしれない」
自然の力を得ても人間一人の力ではどうすることもできない。
悲観する彼に一人の老人が手を差し伸べる。
彼は老人の手から感じ取る。悪意のない感情。この世の善。希望。慈愛。
招き入れられた老人の家は久しく見る日本独特の作りをしていた。
何があったか教えてくれないか、老人は問う。
彼は今まであったこと、自分の無力さを老人に伝える。
「私はどうすればよかったのでしょうか」
君の力を私は感じる。君はこの力でこの国。いや、世界を変えられる。
困惑する。
ここまで自然の力を使いすぎた。彼自身、この力により自分が自然に取り込まれつつあることを感じていた。
もう終わりだ。老人が気を遣い励ましてくれていると思うが、自然は老人の言葉に嘘はないと伝えてくる。
「――あなたは一体・・・。」
私はこの国を愛する一人だ。そしてこの国の皇である。
私の力で国民全てに意思を伝えることができる。君の力と合わせて、国民に君の思い、君の力を分け与えることができる。
まさか、この老人が皇・・・。どうりで偽りのない心でこの国を案ずるわけだ。
なるほど確かに老人の言う方法を使えば、この国を変えられる。
ただこれ以上自然の力を使うと完全に自然と同化し、彼の存在は完全に消滅する。
一考の末、彼が出した答え。
「やりましょう。」
老人の力で彼の意思は国民に広がる。彼の意思即ち自然の力。
自然の力を得た国民は争いをやめ、一から創造を始める。
自然による純粋なエネルギーは絶えない。
彼の撒いた種はこの国の全土を覆い、やがて世界に広がるだろう。
そうして、人類は新たな進化を迎える。新世代として、この歴史上で最も優れた生物となる。
しかし、彼の存在を知るものはいない。そう、あの老人、この国の皇を除いては。
皇は彼に名付ける最初の新世代と。
名前:和尚
性別:男
身長:166cm
タイプ:最初の新世代
特徴:新世代の人類である
説明:
時は未来の地球。
資源の枯渇から数十年のときが過ぎた。
テクノロジーの進化は途絶え、同時に人類の繁栄は終わりを迎えた。
残り少ないエネルギーを巡り、争いは絶えない。
人類は耐え難い貧困により生活も精神も衰えていた。
場所は旧日本。
かつてのおもてなしの国。サムライの魂は消えた国。
今あるのは偽りの政治。貧困格差による差別が横行する。
そんな国で彼は山の中で小さなお寺の和尚をしていた。
少ない食事、厳しい修行。座して自然と対話する日々。
自然に触れることで地球-宇宙から力を借りることができる。
情報の流れてこない山の中で彼だけはこの国、この世界の未来を予知していた。
まもなく人類は限界に達する。終わりが始まる。
「――そろそろ山を降りるか」
山を降りた彼は見た旧日本は、負の感情であふれていた。
まず、彼は市長に会いに行く。地方政治は私利私欲であふれていた。
彼は教えを説いたが無駄だった。市長は地方自治の名の下に彼を殺そうとした。
自然を味方にした彼には銃は効かない。
致し方なく彼は市長を滅した。ひとつの業を背負った。
この国の根本から変えなければいけない。総理大臣に会うことにした。
ただ、総理には簡単に会えない。それに自分は市長を滅した犯罪者である。
彼は総理が一人になる瞬間を狙った。就寝時である。
就寝の一刻。総理の枕元に立ち、この国の発展、平和について問う。
総理は答える。この国は私の全てであり、全力で守ると。
彼は自然の力で真実を知る。総理の嘘は筒抜けであった。総理が自分の保身しか考えていないことは明白であった。
この国のトップも腐っているのか。彼は慈悲深い目で見つめながら総理を手に掛けた。
総理を手に掛けた彼に待ち受けるのは多数の警備。
しかし、彼は自然の力で壁を作り銃撃を全く寄せ付けない。
一時逃げきったは良いものの、S級指名手配され彼はこの国に居場所はなくなった。
「私は何も変えられなかった。むしろ、この国を悪化させたのかもしれない」
自然の力を得ても人間一人の力ではどうすることもできない。
悲観する彼に一人の老人が手を差し伸べる。
彼は老人の手から感じ取る。悪意のない感情。この世の善。希望。慈愛。
招き入れられた老人の家は久しく見る日本独特の作りをしていた。
何があったか教えてくれないか、老人は問う。
彼は今まであったこと、自分の無力さを老人に伝える。
「私はどうすればよかったのでしょうか」
君の力を私は感じる。君はこの力でこの国。いや、世界を変えられる。
困惑する。
ここまで自然の力を使いすぎた。彼自身、この力により自分が自然に取り込まれつつあることを感じていた。
もう終わりだ。老人が気を遣い励ましてくれていると思うが、自然は老人の言葉に嘘はないと伝えてくる。
「――あなたは一体・・・。」
私はこの国を愛する一人だ。そしてこの国の皇である。
私の力で国民全てに意思を伝えることができる。君の力と合わせて、国民に君の思い、君の力を分け与えることができる。
まさか、この老人が皇・・・。どうりで偽りのない心でこの国を案ずるわけだ。
なるほど確かに老人の言う方法を使えば、この国を変えられる。
ただこれ以上自然の力を使うと完全に自然と同化し、彼の存在は完全に消滅する。
一考の末、彼が出した答え。
「やりましょう。」
老人の力で彼の意思は国民に広がる。彼の意思即ち自然の力。
自然の力を得た国民は争いをやめ、一から創造を始める。
自然による純粋なエネルギーは絶えない。
彼の撒いた種はこの国の全土を覆い、やがて世界に広がるだろう。
そうして、人類は新たな進化を迎える。新世代として、この歴史上で最も優れた生物となる。
しかし、彼の存在を知るものはいない。そう、あの老人、この国の皇を除いては。
皇は彼に名付ける最初の新世代と。